理論の紹介

1) 指示参照ファイル(RF)とは何か

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名詞句による語用論的指示は、対象に対応する心的表象が構築され、表現と結びつくことで実現されます。その心的表象がRFです。

RFTは認知的視座を徹底し、指示対象を「客観的実在世界のモノ」ではなく、主体が概念化した世界(概念世界)の対象として捉えます。RFに相当するものは実在しなくても対象になり、逆に実在しても主体がRFを構築できなければ、その主体にとって対象は存在しない、という立場を取ります。

2) 名詞句の意味=話し手が見積もる聞き手の心のRF

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RFTは、意図明示―推論コミュニケーション(OIC)という観点から、話し手が常に聞き手の心的状態を推測している点を重視します。

その上で、名詞句の話し手の意味は、話し手が推測した聞き手の心におけるRF(またはその一部)だと主張します。

3) 文法理論ではなく、「解釈結果」を記述する理論としての位置づけ

RFTは文法理論ではなく、むしろメンタルスペース理論のように解釈の結果を記述するものです。


RFTは何ではないか

このページは、誤解を最短で避けるためのものです。

1) RFTは文法理論ではありません

2) RFTは「合成意味論」ではありません

3) RFTは“言語の外”にも開いています

RFは言語による指示以外(視覚認識・追跡など)にも使われる認知的構築物であり、RFTの適用可能範囲は言語にとどまりません。


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